医療DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル化された医療、介護、保健分野の情報等を活用することにより、国民がより良質で効率的なサービスを受けられるように社会や生活の形を変えていくことです。
わが国は、超高齢社会にあって、今後ますます医療や介護の需要が高まっていくことが予想されています。一方、少子化で人口が減少していく中にあって医療DXは、限られた医療資源を適正かつ効率的に活用し、持続可能な社会保障制度を築くために不可欠な施策の1つであり、時代の要請として避けられないものです。
昨年12月2日に健康保険証の新規発行が終了し、同日以降、マイナンバーカードに保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行しました。マイナ保険証は医療DXを進めていくための重要なインフラではありますが、これだけで医療DXを達成することはできません。
皆さんがそのメリットを実感してもらうためには、医療、介護、保健分野のデータを外部化・共通化・標準化して活用するための基盤となる「全国医療情報プラットフォーム」の構築を進め、さらには飲み合わせの悪い薬の処方・調剤や重複投薬の防止につながる「電子処方せん」などをさらに普及させることが必要です。
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