レセプト・健診結果をもとに、生活習慣病に起因する慢性腎不全等の新規発症を予防するため、リスク保有者を抽出し、医療機関受診中の者のなかで、生活習慣改善のための指導もあわせて実施したほうがよいと考える被保険者に対して、保健指導を保健師等が実施します。
- 対象者
- 40歳から64歳までの被保険者で、レセプト・健診結果をもとに健保組合の保健師が決定した該当者(次の対象者選定基準をもとに、リスク保有者から優先に対象者を選定)
- 対象者選定基準
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収縮期血圧
拡張期血圧140mmHg以上
90mmHg以上血糖値(随時血糖)
HbA1c(NGSP)126mg/dl以上
6.5%以上中性脂肪(空腹時・随時問わない)
HDLコレステロール300mg/dl以上
35mg/dl未満eGFR(推定腎糸球体濾過量) 30~59ml/分/1.73㎡ - ※なおeGFR(推定腎糸球体濾過量):30~59ml/分/1.73㎡のみ該当がある者は対象外とします。
- 実施方法等
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- 対象者候補へ電話連絡し、主治医から生活習慣等についての指導内容を確認する。主治医から具体的な指導がない者や指導を受けていても実践できていない者などを優先的に対象者として選定します。
- 対象者へ案内文書を送付するとともに、事業所へその旨を通知し、事業所と面談日程を調整のうえ、事業所の会議室等で行います。その際、前もって本人の同意を得ることになります。
- 対象者には事業所を通じて、「保健指導事前アンケート」「食事日記」等を送付します。
- 面談を実施し、生活習慣改善のための行動計画を立てます。
- 面談日以降の受診で、対象者が主治医に生活習慣について確認してもらいます。
- 後日、健保組合から対象者へ電話連絡し、主治医からのコメントを確認して、対象者と生活習慣改善への取り組みについて共有します。
- 対象者へ定期的に電話連絡をし、生活習慣や受診状況等を確認しながら支援します。
- 健保組合と事業所の間で被保険者ごとの健診情報等を共同利用します。
- 遠隔面接としてビデオ通話が可能な情報通信技術(Zoom)を活用してフォローアップ保健指導を実施することがあります。